“そうまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
草昧63.6%
爽昧18.2%
曹昧9.1%
総参9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人類がまだ草昧そうまいの時代を脱しなかったころ、がんじょうな岩山の洞窟どうくつの中に住まっていたとすれば、たいていの地震や暴風でも平気であったろうし
天災と国防 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ごめん——と口の中で云って彼は流れのそばにしゃがんだ。その小さな川の水をすくって口をすすぎ、顔を洗った。深山の水は切れるような冷たさであった。洗われた肌には爽昧そうまい巒気らんきが浸みとおった。
石狩川 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
しこうして彼これを以て人を勧めて顧慮する所なきのみならず、彼がみずから間部を刺さんとする、何ぞそれその挙動の荊軻けいか曹昧そうまい一流に類するや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
岡山県の各郡などでは、村々の氏神社うじがみしゃで行うこの協同の祈願祭を、総参そうまいりといい、またせいまいり、せい祈祷ともいっている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)