“すみび”の漢字の書き方と例文
語句割合
炭火100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例へば雪みぞれのひさしを打つ時なぞ田村屋好たむらやごのみの唐桟とうざん褞袍どてらからくも身の悪寒おかんしのぎつつ消えかかりたる炭火すみび吹起し孤燈ことうもとに煎薬煮立つれば
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
部屋のなかの大火鉢おおひばちには、炭火すみびがかっかっとおこっていて、あたりいちめん、肉のこげるようなにおいが充満じゅうまんしているのだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかし目だけは天才らしいひらめきを持っているのですよ。彼の目は一塊いっかい炭火すみびのように不断の熱をはらんでいる。——そう云う目をしているのですよ。
或恋愛小説 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)