“すその”の漢字の書き方と例文
語句割合
裾野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
富士の裾野すそのは眼で視ただけでは両手を拡げる幅にも余った。その幅も、眺めるうちにだんだん失われた。聖者は眼を二つ三つしばだたいた。
宝永噴火 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あの廣々ひろ/″\とした富士ふじ裾野すそのには、普通ふつう登山期とざんきよりもすこおくれてはち九月くがつころには、ことうつくしい秋草あきくさがたくさんきます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
「おい富士が見える」と宗近君が座をすべり下りながら、窓をはたりとおろす。広い裾野すそのから朝風がすうと吹き込んでくる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)