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すうた
ふりがな文庫
“すうた”の漢字の書き方と例文
語句
割合
数多
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数多
(逆引き)
然るに彼の氏名未詳の人物は鱷の胃中に入りてこゝに住居を卜し、鱷の持主の嘆願を容れず、
数多
(
すうた
)
の不幸なる家族の悲鳴を省ず、鱷の胃中に滞留せり。
鱷
(新字旧仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
浮世絵の板画が肉筆の画幅に見ると同じき
数多
(
すうた
)
の色彩を自由に
摺出
(
すりいだ
)
し得るまでには幾多の
階梯
(
かいてい
)
を経たりしなり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
毎
(
つね
)
に「大名と札差の療治はせぬ事だ」と云つた。しかし榛軒が避けむと欲して避くることを得ずに出入した大名の家は、彼の輓詩を寄せた棚倉侯の外に
数多
(
すうた
)
あつたことは勿論である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
賦性豪邁なる柏軒は福山に奉職することを欲せず、兄も亦これを弟に強ふることを欲せなかつたのである。丙辰の
筮仕
(
ぜいし
)
は柏軒が
数多
(
すうた
)
の小事情に
絆
(
ほだ
)
されて、忍んで命を奉じたのであつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
然るにわたくしの獲た所の資料中には、榛軒に関する事蹟にして年月日の
下
(
もと
)
に繋くべからざるもの、若くは年月日不詳なるものが
数多
(
すうた
)
有る。そして其大半は曾能子刀自の記憶する所である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
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