“じょうてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
承禎37.5%
上帝37.5%
上停12.5%
上庭12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宇多源氏うだげんじ以来の名門、佐々木六角や承禎じょうてい入道をはじめ、一族やら女子供は、あわれ闇につまずきながら、争って、炎の城から石部城の方へ落ちて行った。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど欧米おうべいにおいて宗教の力の最もさかんな時には、何事についても上帝じょうていやキリストをかつぎ出して、その目的を果たそうとしたが、その結果を見るとかえって面白くないことが多かった。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
一般に上停じょうていに赤斑が現れるのは横死の相だという。そんなものがあらわれはじめているであろうか。
黒い手帳 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
細く霞のように上庭じょうていの一部に棚曳たなびき、鼻は、ほんの申しわけに中央に置かれ、その代り比倫ひりんを絶して大きいのはその口と唇で、大袈裟にいえば、夜具の袖口ほどあります。
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)