“じょうだんぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冗談口26.7%
戯談口26.7%
笑談口20.0%
串戯口13.3%
冗戯口6.7%
常談口6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気象きしょうによっては、こんな男と言葉を交すのでさえも見識けんしきにさわるように思うのであるに、この女は、それと冗談口じょうだんぐちをさえ利き合って平気でいます。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
一緒に飲んでいるものが利害関係のないのも彼れには心置きがなかった。彼れは酔うままに大きな声で戯談口じょうだんぐちをきいた。そういう時の彼れは大きな愚かな子供だった。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「君は一、二度亭主を持ったことがあるだろう。」とか「どんな亭主がいい?」とか、そんな笑談口じょうだんぐちをききながら、肉を突ついていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
とややその調子が強くなったが、急に事も無げな串戯口じょうだんぐち
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「しようのない奴らだ。いつも山出しの荷駄に雇ってやるものだから人に冗戯口じょうだんぐちばかり叩きおって」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、可憐なお冬坊は、外の娘だったら、何とか常談口じょうだんぐちの一つも利いて、からかいづらをしようものを、すぐに受けて、真から嬉しそうに、少しはにかんで、小腰をかがめさえしたものだ。
木馬は廻る (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)