“じゃこうねこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麝香猫80.0%
霊狸20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これこいそれは金銀の糸の翼、輝くにじ手鞠てまりにして投げたやうに、空を舞つて居た孔雀くじゃくも、う庭へ帰つて居るの……燻占たきしめはせぬけれど、棚に飼つた麝香猫じゃこうねこの強いかおりぷんとする……
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
青銅製の大香炉、香を充たした香木の箱、南蛮人の丸木船模型、羅針盤と航海図、この頃珍らしい銀の時計、忍び用の龕燈提灯がんどうぢょうちん、忍術用の黒小袖、真鍮製しんちゅうせいの大砲模型、籠に入れられた麝香猫じゃこうねこ
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
支那にも似た事ありて『南山経』や『列子』に〈類自ら牝牡をす、食う者妬まず〉、類は『本草綱目』に霊狸じゃこうねこの事とす。