“じっとく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
十徳68.2%
拾得18.2%
実篤13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに対したのが気軽そうな宗匠振そうじょうぶり朽色くちいろの麻の衣服に、黒絽くろろ十徳じっとくを、これも脱いで、矢張飛ばぬ様に瓢箪ひょうたん重石おもしに据えていた。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
虎に倚懸よりかかってみんな昼寝しているのだ。豊干ぶかんはもとより先生である。僕は寒山かんざんだか拾得じっとくだか、それは知らないが、一人の欠けていることが物足りない気がした。
西隣塾記 (新字新仮名) / 小山清(著)
欣ぶよりも、何かしら一同は粛然しゅくぜんとしてしまった。実篤じっとくな奥田孫太夫は、眼をしばたたいているし、弥兵衛老人は、うしろを向いて、鼻紙を鳴らしている。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)