“じそ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
自訴85.7%
時措14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「親分——私が惡うございました。伯父を殺したのは、此私でございます。お北さんが縛られるのを此眼で見乍ら、ツイ自訴じそし兼ねてしまひました。私は卑怯者に相違ございません」
銭形平次捕物控:180 罠 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
三膳出しましたといって、かえってこの男をあやしんだ、ここおいてこの男は主人の妻子が付纏つきまとって、こんな不思議を見せるのだと思い、とてのがれぬと観念した、自訴じそせんととっえす途上捕縛ほばくされて
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
これ吾の及ばざる所なり。子遠の死を以て吾を責むるも、またこの意なるべし。唐の段秀実、郭曦においては彼の如く誠悃せいこん朱泚しゅせいにおいては彼の如くの激怒、しからば則ち英雄みずか時措じそよろしきあり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)