“しんちゅうまき”の漢字の書き方と例文
語句割合
真鍮巻100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんでも今頃は孝助が大曲り辺で、三人の中間ちゅうげん真鍮巻しんちゅうまきの木刀でたれて殺されたろうと思っている所へ、平常ふだんの通りで帰って来たから
鉄砲の真鍮巻しんちゅうまきが、ピカピカ光って見える。それは戦場に持ち出しても立派な物だった。抱えこんでいる男も、他のふたりの侍も、黒いでたちをして眼元だけしか出していなかった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とっさまは小紋の野掛装束のがけしょうぞくで、お供は看板を着て、真鍮巻しんちゅうまきの木刀を差して上端あがりばなに腰をかけ、お膳に酒が一合附いたのを有難く頂戴して居ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しか紺看板こんかんばん真鍮巻しんちゅうまきの木刀を差した見る影もない者に惚れたというのは、孝助殿の男振のいのに惚れたか、又は姿の好いのに惚れ込んだかと難じてやりました
と是から二人ともになだれの崖縁がけべりりにかゝると、手拭ですっぽり顔を包み、紺の看板に真鍮巻しんちゅうまきの木刀を差した仲間体ちゅうげんていの男が、手に何か持って立ってる様子
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
真鍮巻しんちゅうまきの木刀を差したる中間ちゅうげんが附添い、此の藤新ふじしんの店先へ立寄って腰を掛け、ならべてある刀を眺めて。