“しんごんしゅう”の漢字の書き方と例文
語句割合
真言宗100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
出家は二十三歳のとき、崇徳すとく天皇の保延ほうえん六年で、真言宗しんごんしゅうである。出家後しばらく京都近くに居り、それから伊勢いせへ行ってしばらく住んだらしく、それから東海道を奥州おうしゅうまで旅した。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
真言宗しんごんしゅうの坊主のいんを結ぶのを極めてはやくするようなので、晩成先生は呆気あっけに取られて眼ばかりパチクリさせていた。老僧は極めてしずかに軽く点頭うなずいた。すると蔵海は晩成先生にむかって
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
山路にさしかゝると、頂上には小夜峠さよとうげがあつて、そこには子育観音こそだてかんのんが安置されてゐる。その寺は久圓寺といつて、真言宗しんごんしゅうである。本尊の観世音かんぜおん行基僧正ぎょうきそうじょうの作で、身長みのたけ一尺八寸であるといふ。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)