“しゆんせう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
峻峭50.0%
春杪25.0%
春宵25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我等が立てる甲斐の山の峻峭しゆんせうを以てするも、近づいてこれるゝ能はず、つゝしんでその神威を敬す、我が生国の大儒
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
わたくしは菅茶山の辛巳五月二十六日の書柬に本づいて、霞亭が此年の春杪しゆんせう夏初かしよに江戸に入つたものとした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
文政四年四十二歳で福山に仕へ、直ちに召されて江戸に至つた。此年辛巳の春杪しゆんせう夏初かしよには、狩谷棭斎が子を携へて江戸を発し、霞亭がひきゐて江戸に入つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
誰か瓦斯ガスにほひの中にシヤベルの泥をすくひ上げてゐる。誰か、——ではない。まるまると肥つた紳士が一人ひとり、「詩韻含英しゐんがんえい」を拡げながら、いまだに春宵しゆんせうの詩を考へてゐる。……(昭和二・二・五)
春の夜は (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)