“春杪”の読み方と例文
読み方割合
しゆんせう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは菅茶山の辛巳五月二十六日の書柬に本づいて、霞亭が此年の春杪しゆんせう夏初かしよに江戸に入つたものとした。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
文政四年四十二歳で福山に仕へ、直ちに召されて江戸に至つた。此年辛巳の春杪しゆんせう夏初かしよには、狩谷棭斎が子を携へて江戸を発し、霞亭がひきゐて江戸に入つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)