峻峭しゆんせう)” の例文
それにかれは峻峭しゆんせうな性質で、気節を以て自ら持してゐたから、領主の招きに応ずることもいさぎよしとしなかつたらしい痕跡がある。
故郷に帰りゆくこころ (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
我等が立てる甲斐の山の峻峭しゆんせうを以てするも、近づいてこれるゝ能はず、つゝしんでその神威を敬す、我が生国の大儒
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)