“しでか”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シデカ
語句割合
仕出来90.8%
仕出來3.4%
爲出來2.3%
做出来1.1%
演出来1.1%
為出来1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今の話の様子じゃあ、それから又いろいろな面倒が起って、若いおふくろまでがなんぞの間違いでも仕出来しでかさねえとも限らねえ。
半七捕物帳:10 広重と河獺 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
妹も若い身空であるから、もしや何かの心得違ひでも仕出來しでかして、自分から身を退かなければならないやうな破滅に陥つたのではあるまいか。かう思ふと、兄の詮議はいよいよ嚴重になつた。
半七捕物帳:01 お文の魂 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
そして斷えず「何を爲る?」ということに就いて頭を惱ましながら、實際何一つ爲出來しでかすことも無く、他から見ると唯ブラ/\と日を暮してゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
傍から妾が口を出しても義理は義理なりや仕様は無し、さりとて慾で做出来しでかした咎でもないに男一人の寄り付く島も無いやうにして知らぬ顔では如何しても妾が居られませぬ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
私が早く知ったら、何とか無事に納めたのだが、あの七兵衛めが一酷いっこくなことを云うもんだから、到頭とうとうあんな騒ぎを演出来しでかしてしまって……。そこへ出ッくわした冬子さんは、実に運が悪かったのだ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
糧道りょうどうが苦しいのだろう。自暴やけという奴だ。人間、ゆると何を為出来しでかすかわからん。怖いのは火の用心だよ』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)