“さっぷうけい”の漢字の書き方と例文
語句割合
殺風景100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして現在では煤煙ばいえんで痛めつけられた木の葉や草の葉に生色がなくほこりまびれにれた大木が殺風景さっぷうけいな感じを
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
粟野さんは彼の机の向うに、——と云っても二人の机をへだてた、殺風景さっぷうけい書棚しょだなの向うに全然姿を隠している。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
かかるところへ、かすみのなかから、ポカリときだした一列の人かげがある。寂光浄土じゃっこうじょうど極楽ごくらくへ、地獄じごく獄卒ごくそつどもがってきたように、それは殺風景さっぷうけいなものであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)