“さしぬき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
指貫93.1%
差貫3.4%
指抜3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色にも中間のものにハシタ色というのがあって、和訓栞に、「指貫さしぬきに言へり、胡曹抄に、経緯たてよことも薄紫と見えたり」と解している。
間人考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
狩衣かりぎぬ差貫さしぬきようのもの、白丁はくちょうにくくりばかま、或いは半素袍はんすおう角頭巾かくずきん折烏帽子おりえぼし中啓ちゅうけい、さながら能と神楽かぐらの衣裳屋が引越しをはじめたようにゆるぎ出すと、笛と大拍子大太鼓がカンラカンラ
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
市女いちめ笠の女、指抜さしぬきの若者、武士、町人、公卿の子息、二十人近くも囲繞いていたが、いずれも茫然ぼんやりと口をあけ、息を詰めて聞き澄ましている。反対をする者もない、同意を表する者もない。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)