“こんじゃのめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紺蛇目傘50.0%
紺蛇目50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫の矢絣やがすり箱迫はこせこの銀のぴらぴらというなら知らず、闇桜やみざくらとか聞く、暗いなかにフト忘れたように薄紅うすくれないのちらちらするすごい好みに、その高島田も似なければ、薄い駒下駄に紺蛇目傘こんじゃのめそぐわない。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
コオトは着ないで、手に、紺蛇目傘こんじゃのめの細々と艶のあるを軽く持つ。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
電車の口からさっと打った網のすそが一度、混雑の波に消えて、やがて、むきのかわった仲見世へ、手元を細くすらすらと手繰寄せられたていに、前刻さっきの女が、肩を落して、雪かと思う襟脚細く、紺蛇目傘こんじゃのめ
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
松山は蝙蝠傘こうもりがさをさし、半ちゃんは紺蛇目こんじゃのめをさしていた。絹糸のような雨は依然として降っていた。山田の塀の前を往きすぎると、半ちゃんが右側を歩いている松山の傍へ寄って往った。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
円木棒はたちま紺蛇目こんじゃのめつぶ蝙蝠傘こうもりがさを飛ばしてしまった。
春心 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)