“こんがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懇願80.0%
悃願20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成経 重盛しげもり懇願こんがんしたからです。しかし結果は残酷ざんこくないたずらと同じになりました。ちょうど中をへだてた一つのおりに親子のけものをつなぐように。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
数か月にわたる議論と懇願こんがんと、叱責しっせき慰撫いぶとが続いた後、父親もとうとうわが子の熱心に動かされずにはいなかった。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
と春子さんが穏便おんびんの処置を悃願こんがんしているところへ、問題の俊一君が洋服姿で縁側から現れた。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
殊に発行者北隆館は赤字の出ずるのを強いて我慢し、学問のためまた著者のために義侠的にその出版を快諾し敢行する勇気を示してくれていれば、切に御同情下されん事を悃願こんがん致します次第です。