“こぢから”の漢字の書き方と例文
語句割合
小力100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかりあいのがれぬ、と小力こぢからのある男が、力を貸して、船頭まじりに、このてあいとてたしかではござりませなんだ。ひょろひょろしながら、あとのまず二たるは、になって小売みせへ届けました。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
車夫しゃふは年頃四十五六しじゅうごろく小肥満こでっぷりとした小力こぢからの有りそうな男で、酒手さかて請取うけとり荷を積み、身支度をして梶棒かじぼうつかんだなり、がら/\と引出しましたが、古河から藤岡ふじおかまでは二里里程みちのり
のしちまいやがって、人間というやつぁ、なまじい何か取柄があるとかえっていけねえ、餓鬼のうちから小力こぢからがあって、身が軽い、それから柄になく武芸が好きで、好きこそ物の上手というやつで
大菩薩峠:38 農奴の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)