“こぜに”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小銭82.1%
小錢10.7%
小貨3.6%
零錢3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おめえにゃ、まだ三百のこってら。いますぐ、小銭こぜにで三百くんな。あと三日たちゃ、王さまんとこで、それだけはらってくださらあ。」
平次はさう言つて、ふところの中の小錢こぜにを鳴らすのです。それをはふらずに濟んだのが、反つて嬉しさうでもあります。
そこで素早く金貨や紙幣さつ衣嚢かくしへねじこみ、まだ何か残っていはせぬかともう一度抽斗の中を覗くと、幾らかの小貨こぜにが書類の間に散らばっていたので、彼はそれをも取りこみながら
空家 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
車主は客人も零錢こぜにの御用あるべければとて、五「パオリ」の銀貨一枚つまみ出して我に渡しつ。われ。さらば食卓の好き座席と臥床ふしどとを頼むなり。明日はとゞこほりなく車を出してよ。車主。勿論にこそ候へ。