“けんしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嶮所50.0%
見所50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、かれには二千の野武士のぶしがあり、幾百の猛者もさ、幾十人の智者ちしゃ軍師ぐんしもいることじゃ。なかなか七十人や八十人の小勢こぜいでおしよせたところで、たやすく嶮所けんしょくるわは落ちまいと思う
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さて蔦之助つたのすけどの、そこもとは残る十七名の兵をもって、一隊の弓組ゆみぐみをつくり、殿堂をかこい嶮所けんしょに登ってくるわのなかへ矢をこみ、ときにおうじ、変にのぞんで、奇兵きへいとなって討ちこまれい!
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と罵倒する大声が、舞台、見所けんしょは勿論、近隣までも響き渡ったので、観衆は皆眼を丸くして顔を見合わせていた。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)