“けったく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
結託66.7%
結托33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なぜなれば、彼が、神戸三七信孝を立て、すでにその信孝と事前に結託けったくしていることは、隠密の沙汰ではなく、公然、知れわたっていたからである。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
てまえが聞き入れた事では、伊丹城の重臣の二、三が結託けったくして織田家のきびしい監視かんしの眼をくぐり、沢山な糧米や穀物こくもつを闇売りいたしたのが、安土へ知れたのが、もとかと思われまする
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰と誰とが結托けったくしていて、何処どこと何処が対立し、いかに統制をくぐり抜けてみんなそれぞれ遣繰やりくりをしているか。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
特に封建制馭せいぎょの道いままったからず、各大名の野心あるもの、あるいは宗教を利用し、もしくは利用せられ、あるいは外邦と結托けったくし、あるいは結托せられ、不測ふそくへんしょうずるもいまだ知るべからず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)