“ぐるわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
曲輪80.0%
20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある夜、信玄は十数人の家来と、中曲輪ぐるわの密房で、一枚の地図を中にしてひそかに軍議に更けっていた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大坂城普請ふしんのときも、特に、彼女たちのために明るい一小曲輪ぐるわ設計せっけいさせ、黄金のかごに名鳥を飼っているように、折々そこをのぞいては、共によろこんでいたのだった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——この山城やまじろは三だんぐるわおくとりでのものは毒水どくみずをのんでたおれたにしろ、まだ八ごう外城そとじろのものは、無事ぶじでなにも知らずにいるかも知れない」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)