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曲輪
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ぐるわ
ふりがな文庫
“
曲輪
(
ぐるわ
)” の例文
晩秋の午後のひざしの明るい御隠居
曲輪
(
ぐるわ
)
の繩屋の縁さきに出て、十人あまりの若い娘たちがさいぜんからかしましく
囁
(
ささや
)
き交わしていた。
石ころ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
数日の後には、興世王の妻、女、童、下郎たちも辿りついて、彼の一家族だけでも五十人近い人間がまた、豊田
曲輪
(
ぐるわ
)
のうちに住むことになった。
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ある夜、信玄は十数人の家来と、中
曲輪
(
ぐるわ
)
の密房で、一枚の地図を中にしてひそかに軍議に更けっていた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
大坂城
普請
(
ふしん
)
のときも、特に、彼女たちのために明るい一小
曲輪
(
ぐるわ
)
を
設計
(
せっけい
)
させ、黄金の
籠
(
かご
)
に名鳥を飼っているように、折々そこをのぞいては、共によろこんでいたのだった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
横田十郎兵衛は表門へ、大熊備前守は裏門へ、三枝勘解由左衛門は西門へ、曽根十郎兵衛は東門へ、市川梅印は中
曲輪
(
ぐるわ
)
へ、原与左衛門は東曲輪へ、長坂釣閑は西曲輪へ、各自の持ち場へ帰って行った。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“曲輪”の解説
曲輪(くるわ)とは、城の内外を土塁、石垣、堀などで区画した区域の名称である。郭(くるわ)とも書く。
主要な曲輪内には、曲輪の出入り口である虎口を封鎖する門を始め、最前線の塀、物見や攻撃を与える櫓が建てられる。主郭では司令本部となる城主の居所のほか、兵糧を備蓄する蔵、兵たちの食事を仕込む台所などの建造物が建てられていた。戦時、それぞれの曲輪には守備を担当する兵たちが駐屯した。
(出典:Wikipedia)
曲
常用漢字
小3
部首:⽈
6画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“曲輪”で始まる語句
曲輪外
曲輪内
曲輪門
曲輪曲輪