“くろかわおどし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒皮縅66.7%
黒革縅33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
義盛は、唯一騎で、百騎の中に駆入ったかと思うと、何と言い含めたものか、四十近い黒皮縅くろかわおどしよろいを着た男を連れて帰って来た。
黒皮縅くろかわおどしの鎧を着て二十四差した黒縨くろほろの矢を負い、塗籠籐ぬりごめとうの弓を脇にかいばさんだ勇ましい姿であったが、かぶとを脱いで背中にかけ、えびらから、小硯こすずり畳紙たとうがみを取りだすと、すぐ願書を書きはじめた。
で、本文ほんもん通り、黒革縅くろかわおどし大鎧おおよろい樹蔭こかげに沈んだ色ながらよろいそで颯爽さっそうとして、長刀なぎなたを軽くついて、少しこごみかかった広い胸に、えもののしなうような、智と勇とが満ちて見える。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)