“くにさだちゅうじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
かれの子分のしゃもじは
国定忠治や
清水の
次郎長がすきであった、かれはまき舌でものをいうのがじょうずで、
博徒の
挨拶を暗記していた。
海苔ようかんを売っている若い男は
国定忠治の講談本を声高く読んでいたりした。
「それでも近藤勇ならいいよ、
国定忠治だの鼠小僧だの、
博徒やどろぼうなどを見て喜んでるやつはくそだめへほうりこむがいい、おれは近藤勇だ」
国定忠治だの鼠小僧だの、ばくち打ちやどろぼうのまねを恥ずべきはずだが、かれにはそんな良心はなかった、かれはただ人まねがしたいのである、実際かれはそれがじょうずであった
上州岩鼻の代官を
斬り殺した
国定忠次一家の者は、
赤城山へ立て
籠って、八州の
捕方を避けていたが、
其処も防ぎきれなくなると、忠次を
初、十四五人の
乾児は、
辛く一方の血路を、
斫り開いて