“くうぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空前33.3%
空然33.3%
空善16.7%
空箭16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、後はなにがなんだか、れかえるような騒ぎで、合唱も器楽もみ消されてしまった。実に空前くうぜん大喝采だいかっさい、空前の昂奮だった。——何がジュリアをこうも元気づけたか?
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
道也先生は空然くうぜんとして壁に動く細君の影を見ている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旅の雲水空善くうぜんは頭の上を振り仰ぎました。巍峨ぎがたる路の果、本街道から木立と山の背に隠れて、ささやかな辻堂が、岩の上に建って居るのでした。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
旅の雲水、名は空善くうぜん、これも同じような不思議な手紙を貰って、箱根の間道へと急いで居たのです。
大江戸黄金狂 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
〔譯〕滿まんあたり、發して空箭くうぜん無し。人事宜しくしやの如く然るべし。