“ぎやくたい”の漢字の書き方と例文
語句割合
虐待100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虐待ぎやくたいはずゐぶんひどいやうです。或晩あるばんなぞ、鉄瓶てつびん煮湯にえゆをぶつかけて、くびのあたりへ火焦やけどをさしたんでせう。さすがにおどろいて、わたしのところへやつてたんです。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
息子の家にゐるのが彼の苦痛であつたのは、何も息子夫婦が彼を虐待ぎやくたいしたからでもなく、物質的に苦労させたからでもない。それどころか、彼らは老人をいたはり、豊富に着せ、食はせてゐた。
日本三文オペラ (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
めひのお梅が、日頃から虐待ぎやくたいされて物置に寢泊りして居ることに氣が付いて、若しや氣取けどられたんぢやあるまいかと、はりに吊つて俺の眼から隱さうとしたんだ。