“ぎさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
欺詐66.7%
偽詐33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
或る人いわく、「欺詐ぎさ虚言の悪事も、その実質において悪なるものなれば、これを怨望に比していずれか軽重の別あるべからず」
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すでにして護衛の人、貴昺きへいとらえ、始めて奸臣欺詐ぎさの謀を知りぬ。ひそかおもうに臣の孝康こうこう皇帝にけるは、同父母兄弟なり、今陛下につかうるは天に事うるが如きなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
わが全国の人民数千百年専制の政治にくるしめられ、人々その心に思うところを発露することあたわず、欺きて安全をぬすみ、いつわりて罪をのがれ、欺詐ぎさ術策は人生必需の具となり
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
右のごとく上下貴賤の名分を正し、ただその名のみを主張して専制の権を行なわんとするの原因よりして、その毒の吹き出すところは人間に流行する欺詐ぎさ術策の容体なり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
うりを投じて怒罵どばするの語、其中に機関ありといえども、又ことごと偽詐ぎさのみならず、もとより真情の人にせまるに足るものあるなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)