“きよた”の漢字の書き方と例文
語句割合
許多100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
卓の抽斗ひきだし抜き出しありて、手を着けたるものと見ゆれども、猶許多きよたの物件の残りをるを見る。鉄製小金庫一箇、敷布団の下にあり。
茶山が山陽を如何に観てゐたかと云ふことは、事新しく言ふことをもちゐない。此書は既に提供せられた許多きよたの証の上に、更に一の証を添へたに過ぎない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
錦橋と其末裔との事には許多きよたの疑問がある。疑問は史料の湮滅いんめつしたるより生ずるのである。わたくしは抽斎伝中に池田氏の事を叙するに当つて、しもの史料を引用することを得た。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしの筆を著くることを難んずるのは、此巻物の内容がたゞに豊富なるのみではなく、又極て複雑してゐて、その入り乱れた糸の千筋を解きほぐすに、許多きよたの思慮を要するからである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)