“きょうげき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
挟撃52.0%
矯激20.0%
挾撃16.0%
夾撃12.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柱と壁の隙間すきまが離れてそこから風が砂塵さじんと共に吹きつけた。彼女は自分の体が壁に挟撃きょうげきされそうな気がし、輝雄を突き落さんばかりに転げ落ちながらけ降りた。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
ボル派に追いまくられての、ややヤケっぱちな矯激きょうげき行為——現在から見れば、そういうところもあるけれど、ボル派の奴らがそう言ったりすることは許せない。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
和田峠に水戸浪士を追いつめ、一方は田沼勢、一方は高島勢で双方から敵を挾撃きょうげきする公儀の手はずであるということが何よりの力になった。一藩の態度は決した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
左右より夾撃きょうげきせられて、敵の艦隊はくずれ立ちたり。超勇はすでにまっ先に火を帯びて沈み、揚威はとくすでに大破してのがれ、致遠また没せんとし、定遠火起こり、来遠また火災に苦しむ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)