“きなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木梨50.0%
鬼無50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また木梨きなしかる太子ひつぎのみこの御名代として、輕部かるべを定め、大后の御名代として、刑部おさかべを定め、大后の弟田井たゐなかつ比賣の御名代として、河部かはべを定めたまひき。
意富本杼おほほどの王が妹、忍坂おさか大中津おほなかつ比賣の命に娶ひて、生みませる御子、木梨きなしかるの王、次に長田の大郎女おほいらつめ、次にさかひの黒日子の王、次に穴穗あなほの命、次に輕の大郎女、またの御名は衣通そとほしの郎女
鬼無きなし国府こくぶあたりから、ようやく、山近くばみ合ってくる。綾川の南の丘を指さして「鼓ヶ岡が見えます」と、川六の主人がいう。碑らしいものが冬木立の中腹に望まれる。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)