“きつりつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
屹立100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば女夫めおと岩という二つの岩の屹立きつりつしている所があると、それに接続している数町歩の田畑または村里の字をも女夫岩という。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
うしろに南支那大陸の九竜きうりよう半島を控へて居る所は馬関海峡の観があるが、ピンクの屹立きつりつして居る光景は島原の温泉うんぜんだけを聯想するのであつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
南方数十歩には、天工のまさかりで削ったような、極めて堅緻けんちの巨岩が、底知れずの深壑しんがくから、何百尺だかわからなく、屹立きつりつしている。
穂高岳槍ヶ岳縦走記 (新字新仮名) / 鵜殿正雄(著)