“きっき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
吉記50.0%
譎詐50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえば法住寺殿ほうじゅうじでん合戦の当日の記事でも、九条兼実の玉葉には「——十一月十九日、己酉キイウテンカゲル、時々小雨」とあるが、藤原経房の吉記きっきだと「十一月十九日、己酉、テンレル」
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玉葉ぎょくようをはじめ、吉記きっき愚管抄ぐかんしょう吾妻鏡あずまかがみ、そのほかどうよせ集めてみても、寿永二年七月の平家西走前後の記事など、ほとんど大同小異で、四、五十行の小記事があるにすぎないし
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いうな姦物、首鼠両端児! 味方となり敵となる譎詐きっきの奴! おのれ本心はこうであろう、田沼の隠密こうであろう! ……これ十二神、聡明達識、その方の資を
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)