“きしゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
帰趣40.0%
鬼趣40.0%
騎手20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されど同座より帰途、予がふと予の殺人の動機に想到するや、予はほとんど帰趣きしゆを失ひたるかの感に打たれたり。嗚呼ああ、予は誰の為に満村恭平を殺せしか。
開化の殺人 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
句の佳否かひかかはらず、これらの句が与へる感じは、蕪村ぶそんにもなければ召波せうはにもない。元禄げんろくでも言水げんすゐ一人ひとりである。自分は言水の作品中、かならずしもかう云ふ鬼趣きしゆを得た句が、最も神妙なものだとは云はぬ。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その後に、二臺のほろをはねた馬車が續いてゐた。ひら/\と飜る面紗ヴェールや搖れ動く帽子の羽毛うまうなどがその乘物に一杯だつた。騎手きしゆの中二人は若い元氣のよさゝうな紳士だつた。