“きしゃちん”の漢字の書き方と例文
語句割合
汽車賃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるみせからかれは、あしくままに、停車場ていしゃばしてやってきました。けれども、もとより汽車賃きしゃちんがなかったので、どうすることもできません。
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
こちらからツールーズへは行かれないからね。わたしは汽車賃きしゃちんを送ってあげて、なぜこちらから汽車に乗って行かれないか、そのわけをよく書いてあげましょう。
自分もそうそういっしょにはおられないので帰京ききょうすると、花前はなまえはそのまま一年半もその家におった。あっただけのざいをことごとく消費しょうひして、ただ帰京の汽車賃きしゃちんで安藤の家に帰ってきた。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)