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きけんじょう
ふりがな文庫
“きけんじょう”の漢字の書き方と例文
語句
割合
喜見城
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
喜見城
(逆引き)
蟹に乗ってら、曲馬の人魚だ、といううちに、その
喜見城
(
きけんじょう
)
を離れて行く筈の電車が、もう一度、真下の雨に
漾
(
ただよ
)
って、出て来た魚市の方へ
馳
(
はし
)
るのです。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
共にしたとはいうけれど、譬えば一家の
主僕
(
しゅうぼく
)
がその家を、
輿
(
こし
)
を、犬を、三
度
(
ど
)
の食事を、
鞭
(
むち
)
を共にしていると変った事はない。一人のためにはその家は
喜見城
(
きけんじょう
)
で、一人のためには
牢獄
(
ろうごく
)
だ。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
魚市の鯛、
蝶
(
かれい
)
、
烏賊
(
いか
)
蛸
(
たこ
)
を眼下に見て、薄暗い
雫
(
しずく
)
に——人の影を泳がせた処は、
喜見城
(
きけんじょう
)
出現と云った
趣
(
おもむき
)
もありますが。
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
時として見るものは、沖のその影を、真珠の光と見る。
指
(
ゆびさ
)
すものは、
喜見城
(
きけんじょう
)
の
幻景
(
まぼろし
)
に迷うのです。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
きけんじょう(喜見城)の例文をもっと
(3作品)
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