“きくごろう”の漢字の書き方と例文
語句割合
菊五郎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが今、自分の眼にはかえって一層適切に、黙阿弥もくあみ小団次こだんじ菊五郎きくごろうらの舞台をば、遺憾なく思い返させた。あの貸舟、格子戸づくり、忍返し……。
深川の唄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
せん団十郎だんじゅうろう菊五郎きくごろう秀調しゅうちょうなぞも覚えています。私がはじめて芝居を見たのは、団十郎が斎藤内蔵之助さいとうくらのすけをやった時だそうですが、これはよく覚えていません。
文学好きの家庭から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
▲それから、故人の芙雀ふじゃくが、亡父おやじ菊五郎きくごろうのところへ尋ねて来た事、これはみやこ新聞の人に話しましたから、彼方あっちへ出たのを、またお話しするのもおかしいからします。
薄どろどろ (新字新仮名) / 尾上梅幸(著)