“おとわや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
音羽屋91.7%
菊五郎8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五代目音羽屋おとわやのごときは英語の勉強を始めたと言って、俳優ながら気の鋭いものだと当時の新聞紙上に書き立てられるほどの世の中になって来ていた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
枕に後向うしろむきに横はりし音羽屋おとわやの姿は実に何ともいへたものにはあらず小春が手を取りよろよろと駆け出で花道はなみちいつもの処にて本釣ほんつりを打ち込み後手うしろで角帯かくおび引締めむこう
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
一人は機関手で長田泉三おさだせんぞうと言いましてな、N鉄道局教習所の古い卒業生で、当時年齢三十七歳、鼻の下の贋物のチョビ髭を取ってしまえば何処となく菊五郎おとわや張りの
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)