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かわす
そして、彼の白い影が、逃ぐるが如く、
川洲から崖へ駆け上がった時、それと反対な川下へ、黒い
水巴が渦巻いて行きました……
今朝も、まだ
川洲の砂に千鳥の
足痕さえない夜明け方に、率八の舟は、
霞の中からゆうべの岸へ戻って来て
その下流の右岸には秀麗な
角錘形の山(それは
夕暮富士だと
後で聞いたが)山の
頂辺に細い
縦の裂目のある小松色の山が、白い
河洲の
緩い
彎曲線と
程よい近景を
成して
彼はふと、乾き上がっている
河洲の砂上を見まわして
“かわす”の意味
《動詞1》
かわす【交 わす】
互いにやりとりする。
~しあう。
《動詞2》
かわす【躱 す】
身をひるがしてよける。
(比喩的に)追及などをそらす。
(出典:Wiktionary)