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かりらう
引立歸り其夜は
假牢に入置
其段越前守殿へ申立しかば越前守殿には右翌日に至り
先達て
揚屋へ
入置れたる郷右衞門
佐十郎の兩人を出され御吟味中嘉川平助
親類山内三右衞門へ御
預を
平次は一人で呑み込むと、專次を奉行所
假牢に送つて、もう一度神田へ引返しました。
追て致す先
入牢申付ると有て
假牢に入置れ早速此段嘉川主税之助方へ申入らるゝ樣
其許御子息藤五郎殿家來と申神田豐島町酒屋にて
酒興の上
亂暴に及候者有之に付此方へ
召捕置候間用役の者一人早々御
差越成るべしとの事なれば嘉川の
屋敷にては大いに驚き是は