“からいばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空威張83.3%
殻威張16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかの同僚を頤使いしして、相変らず空威張からいばりを通している、当然、村の煙火師たちからも、反感をもって見られていたが、家老のせがれというので、誰も、表面だけお坊っちゃんに扱って
銀河まつり (新字新仮名) / 吉川英治(著)
愚痴でもなければ、自分を欺く空威張からいばりでもなく、強いてよそおから元気でもない。
老人 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ただ人間の殻威張からいばりは見苦しいものだ、威張る奴は恥知らずの馬鹿だとばかりおもって居たから、れゆえ藩中に居て人に軽蔑されても侮辱されても
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
人を捕えて牢に入れたり東京の外に逐出おいだしたり、マダれでも足らずに、役人達はむかしの大名公卿の真似をして華族になって、れ見よがしに殻威張からいばりやって居るから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
仮令たとい最上の好地位に居てもかく殻威張からいばりと名づくる醜体しゅうたいを犯さねばならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)