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空威張
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からいばり
ふりがな文庫
“
空威張
(
からいばり
)” の例文
僕は
空威張
(
からいばり
)
を卑劣と同じく
嫌
(
きら
)
う人間であるから、低くても
小
(
ち
)
さくても、自分らしい自分を話すのを名誉と信じてなるべく隠さない。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
野心、気取り、虚飾、
空威張
(
からいばり
)
、凡そこれらのものは色気と共に地を払ってしまった。昔自ら悟ったと思うて居たなどは甚だ愚の極であったということがわかった。
病牀苦語
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
ほかの同僚を
頤使
(
いし
)
して、相変らず
空威張
(
からいばり
)
を通している、当然、村の煙火師たちからも、反感をもって見られていたが、家老のせがれというので、誰も、表面だけお坊っちゃんに扱って
銀河まつり
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
愚痴でもなければ、自分を欺く
空威張
(
からいばり
)
でもなく、強いて
粧
(
よそお
)
う
空
(
から
)
元気でもない。
老人
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
すると彼の
癇癪
(
かんしゃく
)
が細君の耳に
空威張
(
からいばり
)
をする人の言葉のように響いた。細君は「手前味噌」の四字を「
大風呂敷
(
おおぶろしき
)
」の四字に訂正するに過ぎなかった。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
空
常用漢字
小1
部首:⽳
8画
威
常用漢字
中学
部首:⼥
9画
張
常用漢字
小5
部首:⼸
11画
“空威”で始まる語句
空威