“かひん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
佳嬪40.0%
佳品20.0%
花品20.0%
香品20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後宮の佳嬪かひんは十幾人もお持ちだったが、かの玄宗げんそう皇帝における楊貴妃ようきひのように、一身のちょうの誇りは廉子にある。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さらについたのは、このあたりで佳品かひんと聞く、つぐみを、何と、かしら猪口ちょくに、またをふっくり、胸を開いて、五羽、ほとんど丸焼にしてかんばしくつけてあった。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
われらはこの図譜ずふによって、明治末年前後のハナショウブ花品かひんうかがうことができるわけだ。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
中華には、墨梅の名手が少くないが、日本人の梅はやはり日本の梅である。光琳の梅にいたっては、世界人の審美眼をえたものといえよう。抱一になって、同じ梅でも、だいぶ香品かひんが下がる。
梅ちらほら (新字新仮名) / 吉川英治(著)