“かねだか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金高86.7%
金額13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よいか。そしてその真中へ鎧、刀これも三十人分、甲は無論小手こて脛当すねあてまで添えて並べ立てた。金高かねだかにしたらマルテロの御馳走よりも、かさが張ろう。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
利江子夫人は、侮辱を感じて離婚の訴訟を起こし、たいへんな金高かねだかの慰謝料を請求しましたが久世氏は、夫人のいままでの不始末をたてにとって、手ひどくそれをはねつけました。
キャラコさん:08 月光曲 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
無数の寄進者からかけ離れて、金額かねだかも大きく、札も一倍と大きな板にこう書いてあったのが、彼の眼をはたと引きつけたものだった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし私から云えば金額かねだかは問題じゃありません。少しでも兄さんを兄さんらしくできる機会があれば、私はいつでもそれを利用する気なのです。私は今日きょうここでできるだけの努力をしました。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)