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かこちょう
弘福寺の現住墨汁師は大正五年に
入ってからも、捜索の手を
停めずにいた。そしてとうとう
下目黒村
海福寺所蔵の池田氏
過去帖というものを借り出して、わたくしに見せてくれた。
然るに二世瑞仙
晋の子
直温の撰んだ
過去帖には、独美の弟
玄俊の子だとしてある。
あるいは漆器の
経机や
経箱、
過去帳、または
応量器だとか
香炉台だとか、あるいはまた過去帳台とか
位牌だとかに、しばしば優れた形や塗のものに
廻り会います。いつも
伝灯の深さが後に控えます。