“かけごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懸声50.0%
掛声50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドッコイ、ドッコイ、ドッコイショと、じい様のような懸声かけごえをしながらようやく河を渡り、やがて町付まちつきという寒村に来掛かれば、もう時刻は正午に近い。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
二人はこの仕事の間に、たとえ話がないにしろ、軽いにくまぐち懸声かけごえなどをかけて仕事をするのが例だったから。
柿色の紙風船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
波の様に揺れる駕籠の中で、藤左衛門が先刻さっきから呼んでいたが、多勢おおぜい掛声かけごえに消されて、駕籠屋の耳へ入らないのである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お早うお帰りと、かみさんが、浜に立って赤シャツに挨拶あいさつする。おれは船端ふなばたから、やっと掛声かけごえをして磯へ飛び下りた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)