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おとしもの
ふりがな文庫
“おとしもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句
割合
遺失物
66.7%
落物
33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遺失物
(逆引き)
が、其の笑ひを中途で罷めて、
遺失物
(
おとしもの
)
でもしたやうに体を
屈
(
こご
)
めた。見ると
衣嚢
(
かくし
)
から
反古紙
(
ほごがみ
)
を出して、朝日に融けかけた路傍の草の葉の霜に濡れた靴の先を拭いてゐた。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
大「あゝ大きに御苦労だが、又廻りの刻限が来たから往ってもらわなければならん、昼間お
客来
(
きゃくらい
)
で
又
(
ま
)
た
遺失物
(
おとしもの
)
でもあるといかんから、
仁助
(
にすけ
)
私
(
わし
)
が一人で見廻ろう、雪がちらちらと来たようだから」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おとしもの(遺失物)の例文をもっと
(4作品)
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落物
(逆引き)
秩父の山でこの懐しい植物に遭おうとは夢にも思っていなかったのである。南日君の来るのを待って、あった、あったと
落物
(
おとしもの
)
を探し出しでもしたように見せびらかす。南日君も喜んだ。
奥秩父の山旅日記
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
「吉井君の手当をしに来た時、博士は
落物
(
おとしもの
)
をして行きました。それはヘリウム
瓦斯
(
ガス
)
の受取書でした。なんのためにヘリウム
瓦斯
(
ガス
)
が必要でしょう?
気球
(
バルーン
)
なのです。
気球
(
バルーン
)
を使ったのです」
廃灯台の怪鳥
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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(2作品)
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