“おしへだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
押距33.3%
押隔33.3%
推隔33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眠つてゐても私は夢のうちに暗い、ひどい風の夜のことを續けて見てゐました。またあなたの傍にゐたいと思ひつゞけて、私共を押距おしへだてる障壁の怪しい、悲しい自覺を經驗しました。
いや、その時は、しかも子供に菊を見せながら、えん莞爾にっこりしたその面影ばかりをなごりに、人ごみに押隔おしへだてられまして、さながら、むかし、菊見にいでたった、いずれか御簾中ごれんちゅうの行列
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
宮はすかさずをどかかりて、我物得つと手に為れば、遣らじと満枝の組付くを、推隔おしへだつるわきの下より後突うしろづきに、𣠽つかとほれと刺したる急所、一声さけびて仰反のけぞる満枝。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)